【ギルス日記】玉ねぎとじゃがいも

2018.05.30

みなさま、九州北部は梅雨入りしたそうですが、いかがお過ごしでしょうか? オランダハウスの空調は快適に作動しておりますので、大変涼しいです。どうぞ、お気軽にお立ち寄り下さいませ。
さて、オランダハウスが迎えた2人目のオランダ人アーティスト、ギルスさんはとても勤勉……物静かなヨーロッパ人です。山登りが好きで、こちらが必ず外国人が日本に暮らす際にハードルに感じるであろう、

「★ゴミの分別★」

を収集日カレンダーを項目別に、蛍光ペンで色分けして、英訳して、懇切丁寧に教えようとした時も、

「ゴミ? 燃えるゴミ、燃えないゴミ以外は、僕には関係ないんだなあ。僕の生活はとてもシンプルだからね。布? 古雑誌? いやいや、関係ないから大丈夫」
「だってビール飲むでしょ? なら、缶とびんの収集日は関係あるじゃん」
「そうだね……」

というぐらいで、見かけ通り(?)、ごみも出さないエコな男なのです。
先週、佐賀に来たばかりですが、もう、作品作りのメインになるマシンが着々と出来上がりつつあり、夕暮れ時になると、今日の仕事を終えて、ふらふらとお向かいの「わいわいコンテナ」さんが水辺に栽培しているコンテナの植物を見て回ったり、猫と遊んだりしています。
さきほど、淡白なギルスさんが私が作業しているカウンターにやってきました。そして、熱を込めて、

「あのオニオンは一体、何だって、ああなんだ?」

と聞いてきたので、

「玉ねぎぃ? オランダにも玉ねぎぐらいあるでしょ?」
「ある。でも、あのオニオンはもう十分だと思うんだけど……」

と言うので、何のことかと思って付いていくと、
そこには「わいわいコンテナ」さんが栽培している玉ねぎのコンテナで、
「ほら見て。もう、ヴェリーヴェリーロングになってる」
なるほど、葱の上の緑の部分がかなり伸びています(写真参照のこと)。
「なんで刈り取らないんだろう?」というので、「わいわいコンテナ」の皆さんに「うちのギルスさんがこう言っていますが」と尋ねると、
「玉ねぎは6月3日に収穫します」
とのこと。また、「上の部分が倒れたときが、収穫のしどきなんですよ」とご親切に教えていただきました。
ギルスさんに
「上の部分が枯れて黄色くなるじゃない? そうなったら、収穫するんだって」というと、
「それが6月3日なの? ナゼ?」
「決まってるんでしょ」
「………」
すると「わいわいコンテナ」さんが、「玉ねぎのほかに、じゃがいももあるんですよ。ギルスさん、も一緒に私たちと収穫しませんか?」
「ギルスさん、ポテトもあるって、近々収穫するらしいよ。みなさんと一緒にやったら?」
「うん、いいね。それでポテトはいつ?」
「じゃがいもはいつ、収穫されますか?」と尋ねると、
「6月3日、日曜日です」との返事。
「6月3日だって」
「また6月3日ぁ?、ポテトも6月3日、玉ねぎも6月3日。なんだって、何でも6月3日に収穫するんだ!? カレンダーで決まってるのか?」
そこにわいわいコンテナさんが、「そういえば、ギルスさんの作品説明会と水辺のパーティも6月3日ですよね?」と。
「そうそう、ギルスさんの説明会もおんなじ6月3日じゃない?」
「うん……わかった。じゃあ、一緒にやるよ。6月3日に玉ねぎの収穫も説明会とパーティーも」
というわけで、
来る6月3日日曜日に、「わいわいコンテナ」にてギルスさんも参加しての玉ねぎとじゃがいもの収穫と、
引き続いて、オランダハウスでギルスさんの作品説明会と川辺での懇親パーティが催されます。
ご近所さんとも仲良くし出したギルスさん、もっとお友達やビール仲間や、作品への理解者を増やすチャンスです。
6月3日は、雨ザアザア降っていないことを祈りつつ、みなさまの多数のご参加をお待ちいたしております☆
(文・取材……かな? 樋渡優子)

2018.3.17 - 2019.1.14
Facebook