【先週のギルスさん】ギルス、鳥栖へ行く。

2018.05.27

ここオランダハウスはライブアートの館、オランダの若手アーティストの方が当館をワークスペースに使いながら、およそ2か月ずつ逗留し、作品を仕上げて、それを皆さんに順次お目にかけるという目的で運営されています。
オランダハウスが迎えた2人目のアーティスト、ギルスさんは、グラフィックデザイナー。5月14日に初めて佐賀にやってきました。
勤勉で早起きなギルスさんは毎朝、スタッフよりも早くオランダハウスに来たがり、まじめに制作に励み、私たちのいる入り口受付と彼の作業場を隔てる壁の向こうからはウィンウィンウィーン……とマシンを動かす音や、コンコンコンと何かに穴をあけている(と思われる)音がしてきます。

5月20日(日)は、鳥栖市のベストアメニティスタジアムに、地元のJ1サガン鳥栖とFC東京の試合を見に行ってきました。
初めて、佐賀駅からかもめに乗って、鳥栖駅へ。鳥栖駅には改札を出たところにトランドール(「金の列車」の意)というパン屋さん&サガン鳥栖のオフィシャルショップがあり、ギルスさんはパンにサガン鳥栖のロゴの焼き印があるのに興味しんしん。
オランダハウスとサガン鳥栖とは浅からぬ縁がありまして、このFBでも何度かご紹介しておりますが、お向かいが、サガン鳥栖のオフィシャルスポーツバーの「The Sagan」。また、今年2月、サガン鳥栖が下部組織の育成プログラムをオランダの名門フットボールチーム「アヤックス」と業務提携したことにより、
(アヤックスは下部組織で育てた選手たちがプロになる確率が世界有数の高さを誇っています)オランダとの縁を結ぶここオランダハウスとは二重のご縁に。
ギルスさんが佐賀に来られたということで、サガン鳥栖からは早速、試合にご招待いただきました。ありがとうございました。
ギルスさんはかなりの長身で、一緒にスタジアムを歩いていると、何度か「この方はどこのチームの人ですか」「は?」「だって、サッカー選手でしょ?」「いえ、オランダから来たアーティストです」「ああ、芸術家さん。へえ~」という会話が交わされました。
たこやき屋さんには、サインを求められました。
ピッチにアヤックスのマスコットが出て来て、ギルスさんは「なんで、ここにアヤックスのマスコットがいるの?」と驚いていました。
「サッカーを見るのは久しぶり」というギルスさんは、サポーターが声を合わせて応援歌チャントを歌う様子を興味ぶかそうに見たり、そのうち、一緒にクラップバナーで拍子をとりながら、応援し始め……ハーフタイムにはおうどんを買ってお箸を使って腹ごしらえ、また、佐賀の名物アイス「ミルクック」もおいしく食べました。
「ブラックモンブラン」はあいにく売り切れていましたが、2か月の滞在中、そのうちトライすると思います。
試合はあいにくゼロスコアの引き分け。ギルスさんも「点のはいるところが見たかったな~」と言いながら、帰りの列車に。

帰りは各駅停車の臨時列車。立っていると、前に席で観戦に疲れたのか眠りこんでいた男の子が、ふと目を覚まして、目の前にギルスさんが立っているので、目をぱちくり。
「この人、ロシアの人?」

「オランダの人」

「オランダ? 僕、図書館でオランダの本を見たよ。だから、オランダの天気のことは知ってる」

ギルスさんが持っていたオランダの国旗の旗をあげると、オランダの旗は白と青と赤なので、

「これ、フランスのじゃないの?」

「似てるけどオランダの旗」

「僕ね、今日から英語勉強する」

「どうして?」とギルスさん。

「僕、サッカーチームに入ってるから、大きくなったらサッカーの選手になるんだ。だから英語を勉強する」

「いいね」とギルスさん。

神埼の小学二年生ということでしたが、こんどオランダハウスにギルスさんの仕事場を見に来るという約束をしてお別れしました。
車窓からは麦畑の金色と、遠くの山並みの緑が夕暮れ時によく映えます。ギルスさんは「きれいだなあ」と眺めながら、佐賀駅で降りて、てくてく、20分ほど歩いてオランダハウスに帰ってきました。
とちゅう、駅のおみやげのお店では、むつごろうとわらすぼの干したのを発見! こんどオランダのお友達に空輸で送るそうです。
街でギルスさんを見かけたら、みなさん、どうぞお声がけください。
来週は、作品づくりに必要な材料を入手するため、有田町に出掛けます。
サガン鳥栖オフィシャルHP
https://www.sagan-tosu.net/

2018.3.17 - 2019.1.14
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