【new!】ヴィクターさん講演(その4) 佐賀への愛、日本への感謝 Victor Engbers san’s final lecture(vol.4)

2018.12.31

☆彡☆彡【佐賀には「隠された美」が数多くあります。それを見つけ出し、紹介することが私の次のプロジェクトです】☆彡☆彡

 

※このお話しはその1その2その3の続きです。

 

ようかん、おまんじゅう……私は九州においてお酒だけでなく、お菓子がいかに重要な存在か気が付きました。佐賀方言ぺらぺらのラジオパーソナリティ、ランドリーさんに馬刺しを教わって、もちろん試してみましたが、オイシカッタデス! 本当に沢山の食べ物が日本酒に合うことも知りましたし、日本酒の美しく、繊細な味わいについても次第にわかってきました。

 

日本人は大変よく働きますが、同時に、多くの人たちがアーティストです。私は日本の伝統の織物について学ぶのと同じように、日本人の友情、親切心、賢さ、その他、多くの事柄を学びました。それらはあまりに数が多すぎて、いちいち名付けることはできませんが、どれもこれも重要なことなのです。
いま、私は日本では、すべての物事は緊密に結び付いていて、すべての物事には意味があり、それらが一つの円を成して世界を形成している。その円自体は、人それぞれに違いはあったとしても……。
なので、ほとんどの場合、日本について知りたければ、人々と話をするのが一番の近道だとわかりました。いま、こうして皆さんの前に立っていることに、心から感謝する次第です、

 

「おかげさまで!」

 

私の身に起こったさまざまなことを通して、私は、佐賀での仕事がまだ終わってはいないと感じています。それどころか、いま始まったばかりであると。
時間を見つけては、私は刺繍とはまた別のリサーチを佐賀でしていました。日本に関する本を読み、佐賀を歩いて、古い商店や古い美しい建物など、「知られざる佐賀の美」を探し歩きました。
私は日本の色と形を楽しみましたし、着物(自分でも一着、買い求めました)や日本製のナイフ、オランダハウスの近所のCOROYAやテリーズのような小さいけれど、文句なく美味しいレストラン、ぎょうざも初めて食べましたし、オランダハウスから数軒先には、150年前から続く見た目からしてきれいな和菓子を毎日すらりと並べた和菓子のお店。

 

佐賀市は日本一、えびすの石像があるそうですが、オランダハウスの近くのえびすさまは空のほこらの隣に座っています。空のほうに入っていたえびすさまは何度も行方不明になり、いまは内緒の場所に隠してお祀りしてあるそうです!
やまあいにある滝、三瀬高原にある伝統的な農家を改築した特別な宿(具座)、シュガーロードと呼ばれる旧長崎街道は長崎から佐賀、北九州へと砂糖を運んでいった大事な道です。佐賀市、佐賀県のいまだ知られざる美しいものたち、佐賀市以外の九州の各地方を、私はまだまだ訪れなければなりません。
オランダハウスと佐賀県には、私の滞在を2週間延ばして頂いて有難く思っています。この期間を利用して、私は新しいプロジェクトに着手しました。キャプテンクヌートの新しい本は、私の主人公は、日本を探検します。この本のタイトルは「たんけんきけん!」です。
日本についての多くの質問と、見つけるべき答えがまだまだ沢山あるのです。

 

大きな布に刺繍するプロジェクトを終え、私は小さなフェルトの旗に刺繍するプロジェクトも始めました。私がオランダに帰りました後も、オランダハウスでどうか続けて頂きたい。来春、私がまた佐賀に帰りました時には、このつながれた旗が長く長く、伸びていることを希望します。それこそ、長崎と佐賀をつなぐほどに……。

 

(次回・最終回に続く)

↑刺繍プロジェクトを終えて、2週間のあいだに、佐賀市を中心にいろいろな場所に足を伸ばした。日本で得た感動、人生の変化にまじめに向き合う日々。

 

↑絵を描いてると時間のたつのを忘れます、というヴィクターさん。お別れの日まで、お世話になった方たち、オランダハウスのアルバイトのスタッフひとりひとりに、自筆のイラストと日本語のメッセージを綴りました。

 

↑ヴィクターさんが帰国した後も、友達になった子供たちがオランダハウスに遊びにきます。ヴィクターさんのキャラクター、クヌートのマスクをかぶって遊びます。
「ヴィクター、元気?」「ぼくたちは元気だよ、早く佐賀に帰ってきてね」

 

↑オランダハウス周辺の呉服元町は、元、佐賀の中心地だった。最近は、またこの地を再興しようというプロジェクトが起きている。写真は、ブックマルシェの日。ヴィクターさんも、地元の人に混じって、本をハンティング。レコードも沢山買いました。隣のご婦人には、「300円以上のものは買ったらだめよ」とアドバイスを受けました。

 

↑レクチャーには沢山の市民の方たちが来てくださいました。一人一人、親しい方のお顔が見えて、目が合うとみなさん大きくうなずいて下さって、励まされつつ、話し続けました。

 

 

翻訳・文 オランダハウス広報 樋渡優子
Translation text by Yuko Hiwatari at the Holland House

 

2018.3.17 - 2019.1.14
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